横浜市にある堀病院は、地元ではとても有名な産科専門の病院です。「堀さんで産んだ!」「堀さんで生まれた!」という人も周りに多くいます。
2016年には2316人、2017年には2110人の赤ちゃんが堀病院で誕生したらしいです。とても大きな数!
▲堀病院公式ホームページより

私も長女と次女を堀病院で出産したよ。
しかし、意外と堀病院での出産体験談がネット上を探してもあまりない!
何か有益な情報を残せればと私の時の記録をシェアさせて頂きます。
- 堀病院の分娩費用
- 入院中の快適な生活
- 堀病院をオススメする6つの理由
2017年、2019年に出産した時の情報です。
堀病院で支払った分娩費用


堀病院では、妊娠20週までに10万円を分娩予約金として支払わなければいけません。
料金は部屋タイプによって異なります。以下の画像をご覧ください。


2020年現在、一番安いのが7人部屋の54万円〜で、高いのが個室の59万円。
それでは、私が実際に支払った金額について見ていきましょう。



帝王切開の場合は料金がまた変わってくると思うので参考にならないかもです、ごめんなさい!
長女たらちゃん出産時(2017年1月)
- 部屋→Aタイプ
- 平日の夜に出産
- 普通分娩
入院料→121,500円
分娩料→300,000円
新生児管理保育料→69,340円
検査・薬剤料→17,000円
処置・手当料→26,600円
産科医療保障制度掛金→16,000円
その他→29,600円
妊婦合計負担額→580,040円
ここから一時金の420,000円を引いて、総額160,040円でした。
予約金の10万円をひいて、退院時に窓口で支払ったのは60,040円でした。
次女いくらちゃん出産時(2019年6月)
- 部屋→Aタイプ
- 土曜夜の出産
- 普通分娩
※たらちゃん出産時と違い、領収書が2枚で料金の表記も少し変わっていました。
入院料→119,200円
分娩介助料→290,000円
検査・薬剤料→6430円
処置・手当料→24,300円
産科医療補償制度掛金→16,000円
一部負担金等→23,020円
その他→29,500円
妊婦合計負担額→508,450円
一時金の420,000円と予約金の10万円をひいて退院時に11,550円返金
新生児管理保育料→36,200円
投薬料→520円
検査・病理料→17,600円
入院料→47,520円
標準食→6,400円
請求金額→46,440円
かかった総額は妊婦合計負担額の508,450円と請求金額46,440円を足した554,890円から返金の11,550円を引いて543,340円。
分かりにくいので料金まとめ
長女は総額580,040円、次女は総額543,340円ということになりました。
ここから一時金の42万円をひいた数字が実際に払った金額です。(160,040円/123,340円)
更にそこから予約金の10万円を引いたのが、退院時に支払った金額となります。(60,040円/23,340円)



これはAの部屋の料金なので、大部屋だともう少し費用は抑えられます。
入院生活は?


出産した日を0日として、5日間の入院です。(帝王切開の場合は8日間)
各部屋にタブレットがあり、それを使って予定を見たりご飯の選択をしたりします。
堀病院は母子別室です。
もちろん希望者は母子同室も可能ですが、朝の8時頃には小児科の先生の診察があるので新生児室に預けに行かなければいけません。
私も昼間は基本自分の部屋で一緒に過ごしましたが、夜寝る時は新生児室に預けていました。私と赤ちゃんの1日は、こんなかんじでした。
- 朝5時に新生児室に行き授乳
- 赤ちゃんと一緒に自室に戻る
- 8時に授乳をした後、新生児室に預ける
- 1人で部屋でのんびり
- 11時に赤ちゃんを迎えに行く
- 1人で休みたい時以外、赤ちゃんと部屋で過ごす
- 20時に授乳をして赤ちゃんを新生児室へ預ける
- 5時までグッスリ寝る
これは、次女と入院した時のスケジュール。
1人目の時は赤ちゃんと2人だけでいるのが怖くて基本的にずっと新生児室に預けていました。
そのため、授乳と決められた時間(朝の5時から20時まで3時間ごとが授乳の時間と決められている)には、授乳をしに新生児室まで通っていました。
新生児室の隣の部屋が授乳をする大部屋となっていて、授乳の時間には助産師さんが色々教えてくれます。



23時と2時の授乳は希望者のみ。この2つの時間には助産師さん達がミルクをあげてオムツを変えてくれます。
赤ちゃんを自分の部屋に連れて行っている場合は、わざわざ新生児室まで行く必要はありません。泣いたらあげる、でオッケーです。ミルクだけ欲しければ、新生児室に行って助産師さんに言えばもらえます。
赤ちゃんの基本的なお世話は助産師さんが教えてくれる
決められた授乳の時間には、部屋に行くと3〜4人の助産師さんがぐるぐる回ってアドバイスをくれたり手助けをしてくれたりするので初産の方には安心です。
2人目以降の出産で慣れている場合、無理に決められた時間でみんなと一緒に授乳をしなくても大丈夫です。自室の落ち着いた環境で好きな時間にゆっくりあげられますよ。
授乳やお世話、自分や赤ちゃんの健康状態で何か聞きたいことがある場合、毎朝その日担当の助産師さんが個別に部屋までごあいさつに来てくれるので、その時にあとで授乳を見てアドバイスをして欲しいと事前に言っておけば声をかけてくれますよ。



ちなみに、堀病院は母乳信仰ではないです。足りなかったらミルクあげて〜なスタンスで、ママに優しいです。


堀病院をオススメする理由6つ


もし3人目を生むとしたら(予定はないですが)また堀さんにお世話になりたいと思っています。そのオススメの6つの理由は以下の通りです。
ご飯が美味しい
1人目の時は、ウナギが出たり手鞠寿司が出たりアクアパッツァが出たりローストビーフが出たり、メニューを二択で自分で選べるのは病院では普通の事だと思っていました。
けれど、姉が総合病院で出産して入院した時に食事内容を見たら、まずそうで衝撃を受けました。



病院だから仕方ないけど、質素すぎ…。
せっかく今まで体重管理で好きなものを我慢してきたんですから、出産で頑張った自分にご褒美として美味しいご飯食べたくないですか?
とびきり美味しい♪というか、「普通に美味しい」が適切な表現かなと思います。妊娠前の普通のご飯が食べれる〜というかんじ。
堀病院のご飯は母乳の出が良くなるようにと計算されてメニューが作られているらしいので、参考にもなりました。



いつものご飯に豆を足せば良いのか!とか、退院後すぐに真似できそうなテクニックがいっぱいだった!
入院中、ご飯の時間が毎回とても楽しみでした。それくらい堀病院のご飯には価値があると思います!
ママのリラックスタイムを大事にしてくれる
母子別室というだけで夜中まとまって寝れてありがたいのですが、堀病院にはなんとエステルームがあるんです。
そしてそこでは入院中30分のエステコースが一回無料で体験できるんです!
足のリンパを流すコースかフェイシャルのコースかを選べます。



私は長女の時は足を、次女の時はフェイシャルを選んだよ。
しかも次女の時はプラス5000円で頭蓋骨矯正というコースも旦那の目を盗み(←入院費用に含まれず直接現金で支払うのでばれませんよ!笑)施術してもらいました。
有料のコースはもちろん、無料のコースも大満足な内容でした。
長女の時は産後の肌荒れに悩んだのですが、次女の時にあまり悩まなかったのはこのエステのおかげだと思っています。←そう思っておいた方がお得に感じるよね!w
何も罪悪感なく子供を預けてエステでリラックスできるなんて、なかないサービスなんじゃないですかね。
しかも助産師さんも「エステ?いってらっしゃ〜い♪」と送り出してくれるので、赤ちゃんのことは少しだけ忘れてゆっくりできます。
また、新生児室がある二階の奥に、雑誌を読みながらマッサージチェアでリラックスできる部屋があります。シャワー室の隣です。
あまり利用する人がいないのか、私が利用する時はいつも貸し切り状態でした。心地いい音楽も流れていて、最高に息抜きが出来ました。
2017年長女出産時にはキレイマムと呼ばれる退院時のヘアメイクサービスがあったのですが、2019年次女出産時にはなくなっていました。
手ぶらで入院できる
入院バッグを用意!とかよく妊婦さんの雑誌で見ますが、堀病院は本当に手ぶらで入院できます。
コンタクトや化粧水などの基本的なお泊りセットがあればすぐ入院OKです。
病院では入院患者専用の寝巻きが支給されてタオルも使い放題でお洗濯の必要なし!パジャマも用意する必要なし!
赤ちゃんもママとおそろいの長襦袢がお着替えし放題!
iPhoneの方は充電器もお部屋にありましたよ〜
陣痛室では飲み物もくれましたし、本当に手ぶらで入院可能な環境が整っています。



実際私は陣痛がきたらコンタクトや化粧水等の基本的なお泊まり道具のみ持って途中コンビニで大好きなグミやチョコやジュースを購入し(余裕ありましたw)入院した!
退院の時に着たい自分と赤ちゃんの服と化粧ポーチを事前にまとめておいたので、それを後日旦那に持ってきてもらいました。
冬に出産なら靴下もあった方がいいけれど、それ以外の時期は本当に何も用意しなくて大丈夫だと思います。
もちろん赤ちゃんのおむつやお尻拭きも用意されていますし、足りなくなったら新生児室前の売店で購入できるので安心してください。
救急車やハイヤーを利用できる
私は利用していませんが、利用されている方は結構多いみたいです。
- 陣痛がきたけど旦那がいない…
- 旦那には上の子を見てもらって1人で病院に行かなきゃ…
なんて方には救急車は助かりますよね。
事前に自宅までの地図を提出するので、利用するかもしれない人は丁寧に書いて提出した方がいいかもしれません。
また、退院時も車で送ってくれるサービスがあります。無料です。退院前日までに入院部屋に備え付けのタブレットから申し込むみたいです。
子連れ入院ができる
12月〜3月くらいまでのインフルエンザ流行の時期はダメみたいですが、子連れ入院もできるみたいです。
実際に私はしていないので情報共有ができずごめんなさい。ちなみに子供だけじゃなくてパパも泊まることができます!
うちも、長女たらちゃんと離れて寝ることが初めてでとても心配で、いざとなったらいつでも一緒に病院に泊まれるよとは言っていましたが案外子供は強く、パパとばーばの家での生活を頑張ってくれていました。
面会が終わって帰る時間も、意外と「また明日くるからね〜ばいばーい!」なんてあっさり帰られてしまっていました(笑)
2019年現在の情報です。今はコロナ禍で対応が変わっている可能性があるので病院にご確認ください。
小児科医がいるから安心
堀病院は、産科と小児科に分かれていて小児科の先生が近くにいるので安心です。
実は、入院3日目に次女いくらちゃんが心臓に異常がある事が分かりました。
旦那も交え、夜遅い時間でしたが小児科専門の先生とじっくりお話する機会も設けてくださり、今後の治療などについて相談したりできました。
そして幸い堀病院には循環器科専門の小児科の先生がいらして、今も堀病院に通ってフォローアップしている状況です。


とにかく小児科専門の先生がいるのは心強いですよね。おすすめポイントのひとつです。


堀病院に感じたデメリット


基本的にはないのですが、2つほど感じたことがあります。
- 出産数が多くて助産師さんが忙しそう
- 母乳で頑張りたい人は覚悟が必要
順番に見ていきます。
出産数が多くて助産師さんが忙しそう
これは冒頭で述べた出産数に関係しているのですが、とにかく1日に生まれる赤ちゃんの数が多いんです。
たらちゃんの時は10人、いくらちゃんの時は6人同じ日に生まれました。
なので、授乳室はいつも人でいっぱい。
最初は赤ちゃんの抱っこの仕方すら分からなかったけど、教えてくれる助産師さんが明らかに足りなくて見様見真似で授乳などをやりました。
2人目の時はもう色々わかっているので特に気にならなかったですが、はじめての出産の時は正直不安を全て解消できないまま退院することになってしまいました。
社交的でガンガン疑問を聞けるタイプの方なら良いと思いますが、私のように少し恥ずかしがり屋タイプの方は辛いかもしれません。



でも、日によっては1人しか出産しなかったりとかいう日もあるのでこれは運だね。
母乳で頑張りたい人は覚悟が必要
堀病院は、『絶対に母乳!1に母乳で2に母乳!』みたいな人はいません。足りなかったらすぐにミルクを足すようアドバイスがもらえるし、夜間も勝手にミルクをあげてくれます。



母乳にしなきゃ…というプレッシャーを一切感じさせない、ママにとって最高の環境!
逆に、母乳だけで頑張りたい。ミルクを一切あげたくないという場合は相当な覚悟が必要です。
もちろん夜間も母子同室にして母乳だけをあげることも出来ますが、産後で疲労困憊・劇的に眠い状況の中



ママ疲れてるでしょ?赤ちゃんは新生児室に預けてゆっくり休んで。
なんて優しい言葉をかけられたら絶対に預けちゃいませんか?!



そういう意味で、『相当な覚悟』が必要です。笑
まとめ 堀病院はオススメできる産婦人科です


堀病院での出産体験談をシェアさせていただきました!
- 分娩費用は大体55万円
- 母子別室でママに優しい
- 母乳信仰じゃない
- ご飯が美味しい
- 出産数が多すぎて助産師さんが忙しそう
何か参考になれば嬉しいです。
出産エピソードも書いているのでもし良ければご覧ください♪



